チャールズ・ストロス / 金子浩:訳『残虐行為記録保管所』

数学者チューリングの定理を用いた抽象概念の操作によって、魔術が―― 一部に秘匿されながらも――テクノロジーとして確立されたもうひとつの世界が舞台の、クトゥルー風味スパイ小説。魔術的災厄から人類を守るため英国政府が設立した秘密組織「ランドリー」の…

木下けい子『君によりにし』

ストーリーはありがちだし、漫画として特別面白いことをしてるわけでもないんだけど、そのケレン味のなさと淡白な絵柄の親和性が高いので、まとまりは良い。あと、男子は喪服で萌え三割り増し。君によりにし (ミリオンコミックス 22 Hertz Series 54)作者: …

ヤマシタトモコ『薔薇の瞳は爆弾』

これは良いヤマシタ流アラブ。薔薇の瞳は爆弾 (ビーボーイコミックス)作者: ヤマシタトモコ出版社/メーカー: リブレ出版発売日: 2008/12/10メディア: コミック購入: 4人 クリック: 11回この商品を含むブログ (32件) を見る

ジョン・スラデック / 柳下毅一郎・他:訳『蒸気駆動の少年』

奇想コレクション第14弾。イロモノSF&ミステリ作家奇才ジョン・スラデックの巻。 なんというカオス。マイメロでカオス脳を鍛えてなかったら、最初の短編でふるい落とされるところだったぜ。しかし、まぁ、そのカオスっぷり良い。のだと思う。多分。とはいえ…

kashmir『百合星人ナオコサン(2)初回限定生産版』

特典がいろんな意味で酷い。本編の方も負けず劣らずアレな感じで素晴らしい。『801星人アヤコサン』をシルフあたりで連載すればいいと思ったことだよ。百合星人ナオコサン 2(Second impact (電撃コミックス EX)作者: kashmir出版社/メーカー: アスキー・メデ…

道満晴明『最後の性本能と水爆戦』

三年ぶりの新刊。待ちに待ってたんだぜー。なんつーか、俺は道満センセイの漫画が好き過ぎる。最高だ! 堪らん! もっと読ませてくれ! 『性本能と水爆戦 征服』も買う気満々だ!*1 来春が待ち遠しいなぁ。最後の性本能と水爆戦 (WANI MAGAZINE COMICS SPECI…

買った本

『百合星人ナオコサン』2巻と『最後の性本能と水爆戦』を購入。あ、『このBLがやばい!』を買い忘れた。まぁ、いいか。

グレッグ・イーガン / 山岸真:訳『TAP』

皆大好きイーガンさんの日本オリジナル第四短編集。全編本邦初訳だそうで。力入ってますね。 過去作品に比べると若干もの足りない気もするけど、悪くはなかったよ。イーガン的なるものと奇想コレクション的なるもののバランスを取った結果の薄さなら、特に文…

読み中

移動時間・休憩時間を利用して『TAP』を半分ぐらいまで読む。今日中に読み終わるとイイナ!

スティーヴン・ミルハウザー / 柴田元幸:訳『ナイフ投げ師』

なんとなく読んでみたミルハウザーの第三短編集。桜庭センセイの読書日記で紹介されていて興味を持った。ちなみにミルハウザー初体験。 や、なかなか面白いじゃないですか、これ。正直、ピンとこない作品も幾つかあるにはあったけど、「協会の夢」と「パラダ…

もともと読む気ではいたのだが

やっぱり気になるので『エンジン・サマー』と一緒に『TAP』を購入する。

TAP

を特に理由もなくスルーしてこれまた特に理由もなく(今更)ミルハウザーの『ナイフ投げ師』を読み始める。脈絡のない読書。

アユヤマネ『泣くのはおよしよ仔リスちゃん』

同人誌は持ってるくせに何故か商業用の単行本は未読だったので今更ながら読んだ。悪くなかったよ。個性的個性的と(一部で)もてはやされていた絵柄も今となってはそれほどでもなく。まぁ、絵だけが売りの作家というわけでもないので、そこは特に問題なしか…

長谷敏司『円環少女(9)公館陥落』

今回は世代交代のお話でした。人の縁が結ぶ新たな円環。この世界はただひとつ奇蹟に見捨てられた地獄などではなく。円環少女 (9)公館陥落 (角川スニーカー文庫)作者: 長谷敏司,深遊出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/11/29メディア: …

桜庭一樹『ファミリーポートレイト』

これは素晴らしかった。確かに「集大成」で「最高傑作」だった。全体的に良かったんだけど、個人的には、ラストシーンが特に印象的だった。古いモンスタームービー。その中に残った。ファミリーポートレイト作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 20…

グラハムという男は死んだよ

俺が女だったらミスター・ブシドーに股を開いてるとこだ。 あと、ちょっと前に映画館でロメロお爺ちゃんに説教されてきた。

『エディス vol.2 Fall』まんだらけ出版

まんだらけ出版のオリジナルBLアンソロ第二弾。表紙絵が帝国少年。少し期待してた笹井一個が次号まわしになったのは残念だけど、片山若子が拝めたのでまぁいいか。ミギー・カズアキ・雨隠ギドが今号でも良い仕事を。お初の人だと殺生ヨネとカジハヤトが気に…

雨隠ギド『ファンタズム』

エディス創刊号を読んでファンになった作家さんの初単行本(非BL)。夏に出たのを今更ながら読んでみた。主人公の兄のドへたれワンコっぷりが鬼きゃわゆくて死にそうになりました。ワンコ系男子は超正義!ファンタズム (ウィングス・コミックス)作者: 雨隠ギ…

六塚光『レンズと悪魔(9)魔神劫罰』

ゲェェェ、面白過ぎる。シロー兄さんマヂ外道。半端ねぇ。そりゃ首の骨も砕かれるわ。チェビアト殺害の悪趣味極まりない真相から物語は最悪の展開へ突入。この局面にエルバ達バベルハイズ博物館勢はどう対処するのか? 今後の展開に激しく期待。レンズと悪魔…

祥人『ユッカ(1)』

電プレの別冊付録電撃4コマで連載中の作品。前作とは反対に、ゲーム系あるあるネタよりもキャラクターもの要素の方が強めの印象。ユッカ (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション)作者: 祥人出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2008/11メ…

河合克敏『とめはねっ! 鈴里高校書道部(4)』

安定して面白い。とめはねっ! 4―鈴里高校書道部 (ヤングサンデーコミックス)作者: 河合克敏出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/11/28メディア: コミック購入: 9人 クリック: 91回この商品を含むブログ (158件) を見る

羽海野チカ『3月のライオン(2)』

面白かった! 主人公の感情の導線を丁寧に描いているのが好印象。ポイント毎のコミカルな描写のおかげで話が必要以上に重くなっていないのも良い。今後に注目していきたい作品だ。3月のライオン 2 (ヤングアニマルコミックス)作者: 羽海野チカ出版社/メーカ…

スチュアート・ウッズ / 真野明裕:訳『警察署長(下)』

警察署長〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)作者: スチュアートウッズ,真野明裕出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1987/03/01メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (19件) を見る

スチュアート・ウッズ / 真野明裕:訳『警察署長(上)』

警察署長〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)作者: スチュアートウッズ,真野明裕出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1987/03/01メディア: 文庫 クリック: 17回この商品を含むブログ (24件) を見る

A&Bストルガツキー / 深見弾:訳『願望機』

作者兄弟自らが執筆した映画版『ストーカー』の没シナリオ「願望機」と、「発明家と合理化運動促進者」誌上に掲載された書下ろしシナリオ「スプーン五杯の霊薬」を収録。願望機作者: アルカージイストルガツキイ,ボリスストルガツキイ,深見弾出版社/メーカー…

A&Bストルガツキー / 深見弾:訳『ストーカー』

読書会の課題本。ウン年ぶりに再読。面白かったよ。細かい感想はあとで書くかも。ストーカー (ハヤカワ文庫 SF 504)作者: アルカジイストルガツキー,ボリスストルガツキー,深見弾出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/09/05メディア: 文庫購入: 8人 クリッ…

とりあえず読了メモ的更新。

モチメ子『親愛なる東雲家へ』

息子×父親の近親相姦もの+ホームコメディ。BLだけどエロは薄めで女性キャラの出番多し。女性キャラが魅力的に描かれているBLはそれだけで評価が高まるから困りますね。困らないけど。 同人再録分と描き下ろし分の技術的な差はアレだったけど、読後感は悪く…

ネビル・シュート / 池央耿:訳『パイド・パイパー』

時は1940年夏。現役を退いた老弁護士ジョン・ハワードは戦争で傷ついた心を癒すためフランスのジュラへ釣りに出かけるが、逗留先で英仏軍のダンゲルク撤退の報を聞き、イギリスへの帰国を決意する。知己を得たイギリス人夫婦の子供二人を連れ祖国へ向かうハ…

下口智裕 / 清水栄一『鉄のラインバレル(11)』

どこかで見たことのあるシルエットが。アパレシオンのファクターはひょっとしなくてもあの人なのか?鉄のラインバレル 11 (チャンピオンREDコミックス)作者: 清水栄一,下口智裕出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2008/11/20メディア: コミック購入: 3人 クリ…