ジョン・スラデック / 柳下毅一郎・他:訳『蒸気駆動の少年』

奇想コレクション第14弾。イロモノSF&ミステリ作家奇才ジョン・スラデックの巻。
なんというカオス。マイメロでカオス脳を鍛えてなかったら、最初の短編でふるい落とされるところだったぜ。しかし、まぁ、そのカオスっぷり良い。のだと思う。多分。とはいえ、面白いと感じた作品が「高速道路」や「ゾイドたちの愛」ミステリもの三作といった、比較的おとなしめの作品だったりするあたり、我ながらへたれてる。や、もちろん他のやつも、わけがわからないなりに、わけのわからなさを楽しめたので、そんな問題はなかったけど。もう少し深く理解するために、そのうち再読してリベンジしなくちゃだよ。
あー、あとどうでもいい話だけど、ラストの「不安検出書(B式)」は絶望先生でありそうなネタだなと思った。不安定になる! 不安定になる! 

蒸気駆動の少年 [奇想コレクション]

蒸気駆動の少年 [奇想コレクション]