2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

A&Bストルガツキー / 深見弾:訳『トロイカ物語』

『月曜日は土曜日に始まる』の続編というか第4話。1968年に発表された、シベリアの地方文芸誌「アンガラ」掲載版と1987年に発表された「スメナー」掲載版の2作を収録。大まかな部分の筋立ては同じなんだけど、舞台と登場人物の設定に一部違いがあったり、エ…

トジツキハジメ『徒然』

同人誌からの再録をメインにした一冊。BLでありながらBLを相対化するような視線を持ち込むところに作者のクレバーさがある。あと、そこはかとなく漂うサブカルっぽい雰囲気とか。徒然(つれづれ) (ディアプラスコミックス)作者: トジツキハジメ出版社/メーカ…

夏目イサク『タイトロープ』

これといった目新しさはないけど手堅くまとまった佳作。タイトロープ (ディアプラス・コミックス)作者: 夏目イサク出版社/メーカー: 新書館発売日: 2008/12/27メディア: コミック購入: 3人 クリック: 30回この商品を含むブログ (15件) を見る

石黒正数『それでも町は廻っている(5)』

相変らず安定して面白い。エピソードの多彩さと、ゆるほのぼのとした雰囲気が良いね。紺先輩の萌えキャラっぷりはちょっと異常とつぶやかざるをえない。あと、ジョセ可愛いよジョセ。それでも町は廻っている 5 (ヤングキングコミックス)作者: 石黒正数出版社…

西川魯介『アシスタント伝奇 ケイカ(1)』

アシスタント伝奇ケイカ 1 (ジェッツコミックス)作者: 西川魯介出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2008/12/24メディア: コミック購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (22件) を見る

よしながふみ『大奥(4)』

大奥 第4巻 (ジェッツコミックス)作者: よしながふみ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2008/12/24メディア: コミック購入: 10人 クリック: 34回この商品を含むブログ (228件) を見る

A&Bストルガツキー / 中沢敦夫:訳『モスクワ妄想倶楽部』

モスクワ妄想倶楽部作者: アルカージイストルガツキイ,ボリスストルガツキイ,АркадийСтругацкий,БорисСтругацкий,中沢敦夫出版社/メーカー: 群像社発売日: 1993/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る

伊藤計劃『ハーモニー』

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/12メディア: 単行本購入: 50人 クリック: 931回この商品を含むブログ (329件) を見る

『身分違いカタログ』東京漫画社

たうみまゆが面白かった。TATSUKIとアユヤマネと松尾フク子はもう書かないのかなー。身分違いカタログ (MARBLE COMICS カタログシリーズ VOL. 17)出版社/メーカー: ソフトライン 東京漫画社発売日: 2008/12/15メディア: コミック クリック: 2回この商品を含…

岩原裕二『学園創世 猫天!(5)』

最終巻。かなり慌しいまとめ方だったけど、エピローグはそれなりに情感を込めて描かれていたので、読後感は悪くない。学園創世猫天! 5 (チャンピオンREDコミックス)作者: 岩原裕二出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2008/12/19メディア: コミック購入: 2人 …

林家志弦『はやて×ブレード(9)』

面白かった。相変らずキャラに元気があって好ましい。たおやかさを忘れずに、少女の中の少年性を描けていると思う。これはもう「百合」というよりかは女の子同士の「やおい」ですな、とかなんとか。はやて×ブレード 9 (ヤングジャンプコミックス)作者: 林家…

佐藤健悦:作画 / 吉野弘幸:原作『聖痕のクェイサー(6)』

エロとバトルてんこ盛りでお腹一杯だ! 基本オトコノコなのでこーゆー作風は大好きですっ!!聖痕のクェイサー 6 (チャンピオンREDコミックス)作者: 吉野弘幸,佐藤健悦出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2008/12/19メディア: コミック購入: 2人 クリック: 20…

黒田硫黄『大日本天狗党絵詞 新装版(3)』

最終巻。しみじみと良い漫画でした。 見開きや大ゴマといったケレンのきかせ方に確かなセンスが光る。毛筆画のような独特の絵柄も話の内容とマッチしているし、キャラの表情や感情の描き方なんかも凄くいい。初期作品とはいえかなり完成された作風だと思う。…

ジョン・クロウリー / 大森望:訳『エンジン・サマー』

機械文明崩壊後の世界で、様々な遺物に囲まれながら、人々はインディアン的生活を営んでいた。リトルベレアと呼ばれる町で生まれ育った少年〈灯心草〉(ラッシュ)は、長い冒険の果てに伝説の〈空の都市〉に辿り着く。彼は都市に住む〈天使〉の少女に己の半…

チャールズ・ストロス / 金子浩:訳『残虐行為記録保管所』

数学者チューリングの定理を用いた抽象概念の操作によって、魔術が―― 一部に秘匿されながらも――テクノロジーとして確立されたもうひとつの世界が舞台の、クトゥルー風味スパイ小説。魔術的災厄から人類を守るため英国政府が設立した秘密組織「ランドリー」の…

木下けい子『君によりにし』

ストーリーはありがちだし、漫画として特別面白いことをしてるわけでもないんだけど、そのケレン味のなさと淡白な絵柄の親和性が高いので、まとまりは良い。あと、男子は喪服で萌え三割り増し。君によりにし (ミリオンコミックス 22 Hertz Series 54)作者: …

ヤマシタトモコ『薔薇の瞳は爆弾』

これは良いヤマシタ流アラブ。薔薇の瞳は爆弾 (ビーボーイコミックス)作者: ヤマシタトモコ出版社/メーカー: リブレ出版発売日: 2008/12/10メディア: コミック購入: 4人 クリック: 11回この商品を含むブログ (32件) を見る

ジョン・スラデック / 柳下毅一郎・他:訳『蒸気駆動の少年』

奇想コレクション第14弾。イロモノSF&ミステリ作家奇才ジョン・スラデックの巻。 なんというカオス。マイメロでカオス脳を鍛えてなかったら、最初の短編でふるい落とされるところだったぜ。しかし、まぁ、そのカオスっぷり良い。のだと思う。多分。とはいえ…

kashmir『百合星人ナオコサン(2)初回限定生産版』

特典がいろんな意味で酷い。本編の方も負けず劣らずアレな感じで素晴らしい。『801星人アヤコサン』をシルフあたりで連載すればいいと思ったことだよ。百合星人ナオコサン 2(Second impact (電撃コミックス EX)作者: kashmir出版社/メーカー: アスキー・メデ…

道満晴明『最後の性本能と水爆戦』

三年ぶりの新刊。待ちに待ってたんだぜー。なんつーか、俺は道満センセイの漫画が好き過ぎる。最高だ! 堪らん! もっと読ませてくれ! 『性本能と水爆戦 征服』も買う気満々だ!*1 来春が待ち遠しいなぁ。最後の性本能と水爆戦 (WANI MAGAZINE COMICS SPECI…

買った本

『百合星人ナオコサン』2巻と『最後の性本能と水爆戦』を購入。あ、『このBLがやばい!』を買い忘れた。まぁ、いいか。

グレッグ・イーガン / 山岸真:訳『TAP』

皆大好きイーガンさんの日本オリジナル第四短編集。全編本邦初訳だそうで。力入ってますね。 過去作品に比べると若干もの足りない気もするけど、悪くはなかったよ。イーガン的なるものと奇想コレクション的なるもののバランスを取った結果の薄さなら、特に文…

読み中

移動時間・休憩時間を利用して『TAP』を半分ぐらいまで読む。今日中に読み終わるとイイナ!

スティーヴン・ミルハウザー / 柴田元幸:訳『ナイフ投げ師』

なんとなく読んでみたミルハウザーの第三短編集。桜庭センセイの読書日記で紹介されていて興味を持った。ちなみにミルハウザー初体験。 や、なかなか面白いじゃないですか、これ。正直、ピンとこない作品も幾つかあるにはあったけど、「協会の夢」と「パラダ…

もともと読む気ではいたのだが

やっぱり気になるので『エンジン・サマー』と一緒に『TAP』を購入する。

TAP

を特に理由もなくスルーしてこれまた特に理由もなく(今更)ミルハウザーの『ナイフ投げ師』を読み始める。脈絡のない読書。

アユヤマネ『泣くのはおよしよ仔リスちゃん』

同人誌は持ってるくせに何故か商業用の単行本は未読だったので今更ながら読んだ。悪くなかったよ。個性的個性的と(一部で)もてはやされていた絵柄も今となってはそれほどでもなく。まぁ、絵だけが売りの作家というわけでもないので、そこは特に問題なしか…

長谷敏司『円環少女(9)公館陥落』

今回は世代交代のお話でした。人の縁が結ぶ新たな円環。この世界はただひとつ奇蹟に見捨てられた地獄などではなく。円環少女 (9)公館陥落 (角川スニーカー文庫)作者: 長谷敏司,深遊出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/11/29メディア: …

桜庭一樹『ファミリーポートレイト』

これは素晴らしかった。確かに「集大成」で「最高傑作」だった。全体的に良かったんだけど、個人的には、ラストシーンが特に印象的だった。古いモンスタームービー。その中に残った。ファミリーポートレイト作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 20…

グラハムという男は死んだよ

俺が女だったらミスター・ブシドーに股を開いてるとこだ。 あと、ちょっと前に映画館でロメロお爺ちゃんに説教されてきた。