2008年、この10冊(非BL漫画編)

2008年に1巻が刊行された新作シリーズ&2008年に刊行されたノンシリーズ限定で。エロも混ざってるけど気にしないでください。例によって読んで然るべき作品を全然読んでいないうえ(略)
暇潰しにどうぞ。
■ 1位:道満晴明『最後の性本能と水爆戦』
一応エロ漫画。ネタとか抜きでこの作者の先鋭性は本物だと思います。奇妙な味にもほどがあり過ぎる収録作全部が、俺の奇想好きマインドを激しく刺激するんだぜー。個人的ベストは道満流ゾンビホラー(?)の「DOWMAN OF THE DEAD」とクトルゥーもの(?)の「ルルイエから来た少女」。あと「スウィングビッチーズ」のしょうもなさも大好き。

最後の性本能と水爆戦 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

最後の性本能と水爆戦 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

■ 2位:黒田硫黄『あたらしい朝』
無駄に力強い描線とカッコイイ構図の数々、全体の雰囲気がわけもなく好き過ぎるノデ。「ドイツは勝って勝って勝ちまくった(パチンコでフィーバーしながら)」には思いっ切り吹いたわ。今年復刊された『大日本天狗党絵詞(全3巻)』も素晴らしかった。
あたらしい朝(1) (アフタヌーンKC)

あたらしい朝(1) (アフタヌーンKC)

新装版 大日本天狗党絵詞(1) (アフタヌーンKC)

新装版 大日本天狗党絵詞(1) (アフタヌーンKC)

新装版 大日本天狗党絵詞(2) (アフタヌーンKC)

新装版 大日本天狗党絵詞(2) (アフタヌーンKC)

新装版 大日本天狗党絵詞(3) (アフタヌーンKC)

新装版 大日本天狗党絵詞(3) (アフタヌーンKC)

■ 3位:羽海野チカ3月のライオン
まだ先の見えない部分が多い作品だけど、主人公の内面ががっつり描かれ始め、目が離せなくなっている。今後の展開に期待。読むと将棋を指したくなる/覚えたくなる漫画。
3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)

■ 4位:雨隠ギド『ファンタズム』
期待の大型新人。一般向けもBLも両方いけるのが頼もしいかぎり。厳しくも優しい物語を、やわらかくあたたかな描線で包み込むように描く。『犬とつばめ』『まぼろしにふれてよ』も早く単行本になるとイイナ!
ファンタズム (ウィングス・コミックス)

ファンタズム (ウィングス・コミックス)

■ 5位:とよ田みのる『FRIP FRAP』
ゲーム好きの端くれ(最近全然遊んでないけど)としてこの作品を評価しないわけにはいかない。UFOさんとの一瞬の邂逅に魂が震えた。読むとピンボールの台を叩きたくなる漫画。
FLIP-FLAP (アフタヌーンKC)

FLIP-FLAP (アフタヌーンKC)

■ 6位:高遠るい『ミカるんX』
つーか、高遠るいの存在そのものが好き(えー)。それはさておき、捻くれ具合と王道さのバランスが良いね。あと、百合というよりかは女の同士の「やおい」っぽいところも好み。
ミカるんX 1 (チャンピオンREDコミックス)

ミカるんX 1 (チャンピオンREDコミックス)

■ 7位:西川魯介『あぶない!図書委員長!』
『アシスタント伝奇 ケイカ』も楽しかったけど、眼鏡+図書委員長+メイドの組み合わせには勝てないと思うんだ。ロスケてんてーの漫画を読むと故郷に戻ってきたような気分になる。居心地の良さとわずかばかりのバツの悪さ。
あぶない!図書委員長! (ジェッツコミックス)

あぶない!図書委員長! (ジェッツコミックス)

アシスタント伝奇ケイカ 1 (ジェッツコミックス)

アシスタント伝奇ケイカ 1 (ジェッツコミックス)

■ 8位:谷川史子くらしのいずみ
夫婦を題材にした作者初の青年漫画。この人はどこにいってもほんわかできるいい漫画を描く人ですね。『草の上 星の下』『おひとりさま物語』『東京マーブルチョコレート』どれも好き。
くらしのいずみ (ヤングキングコミックス)

くらしのいずみ (ヤングキングコミックス)

草の上 星の下 (クイーンズコミックス)

草の上 星の下 (クイーンズコミックス)

おひとり様物語(1) (ワイドKC)

おひとり様物語(1) (ワイドKC)

東京マーブルチョコレート ハロー、グッバイ、ハロー。 (ワイドKC)

東京マーブルチョコレート ハロー、グッバイ、ハロー。 (ワイドKC)

■ 9位:山田穣がらくたストリート
オタクネタのチョイスと使い方にセンスが光る。方向性が割と自分の望む所に近いというか。どことなく不安定さが残る絵柄も「ツウ」向けでいいんじゃないでしょーかね。
がらくたストリート 1 (バーズコミックス)

がらくたストリート 1 (バーズコミックス)

■ 10位:ゴージャス宝田『お兄ちゃんクチュクチュしすぎだよっ』
エロ漫画。幼女に興味はないが、設定やオチの捻り具合が好みだったノデ。ついでなので、10位以下も。
■ 11位:古賀亮一『電撃テンジカーズ』
三蔵太郎の奇行から目が離せない。あの人はちょっとぼくらのチャンプ過ぎる。それとゴリラ。
電撃テンジカーズ 1 (電撃コミックス EX 75-5)

電撃テンジカーズ 1 (電撃コミックス EX 75-5)

■ 12位:水上悟志戦国妖狐
俺が作者のファン過ぎるから。
戦国妖狐(1) (BLADE COMICS)

戦国妖狐(1) (BLADE COMICS)

■ 13位:石黒正数ネムルバカ』
クライマックスの熱さが好き。
ネムルバカ (リュウコミックス)

ネムルバカ (リュウコミックス)

■ 14位:篠房六郎百舌谷さん逆上する
ツンデレは精神の疾患であるという着想。身も蓋もねぇ。しかしそこが良い。
百舌谷さん逆上する 1 (アフタヌーンKC)

百舌谷さん逆上する 1 (アフタヌーンKC)

■ 15位:オノ・ナツメ『COPPERS』
この作者さんはもうすっかり安定高の風情。警察官や特殊部隊のユニフォームって萌えるよね!
COPPERS [カッパーズ](1) (モーニング KC)

COPPERS [カッパーズ](1) (モーニング KC)

さらについでなので、昨年の新作以外で特に楽しんだものも晒してみる。
伊藤明弘ジオブリーダーズ』『ワイルダネス』+復刊された作品全部
赤松健魔法先生ネギま!
水上悟志惑星のさみだれ
田丸浩史ラブやん
ひぐちアサおおきく振りかぶって
高遠るい『CYNTHIA THE MISSION』
高橋慶太郎ヨルムンガンド
・高崎ゆうき『桃色シンドローム
小野寺浩二『スピリチュアルばらだいす』
杉本亜未ファンタジウム
こうの史代この世界の片隅に
うさくん『しあわせももりんご』
林家志弦はやて×ブレード
石黒正数それでも町は廻っている
平野耕太『以下略』
まぁ、大体こんな感じで。特に面白味のあるラインナップじゃないけど、個人的には充実した漫画ライフを送れたと思うので特に問題はない。
今年も面白い漫画を沢山読めるとイイナ!