ジョン・クロウリー / 大森望:訳『エンジン・サマー』

機械文明崩壊後の世界で、様々な遺物に囲まれながら、人々はインディアン的生活を営んでいた。リトルベレアと呼ばれる町で生まれ育った少年〈灯心草〉(ラッシュ)は、長い冒険の果てに伝説の〈空の都市〉に辿り着く。彼は都市に住む〈天使〉の少女に己の半生を語り始める。
読書会の課題本なので読んだ。完成度と難易度高いなぁ。表層的な読書でもある程度のことは分かるし、楽しむことはできるんだけど、これはもう、完全に深読みすることを前提に書かれた作品だよなぁ。一体俺はどの程度のことを理解できたんじゃろーかね。とりあえず、ギミックとテーマが不可分に結び付いている、ような気がするところは凄く好き。
いずれ、再読して理解を深めねばならぬ作品であることだよなぁ、と。

エンジン・サマー (扶桑社ミステリー)

エンジン・サマー (扶桑社ミステリー)