黒田硫黄『大日本天狗党絵詞 新装版(3)』
最終巻。しみじみと良い漫画でした。
見開きや大ゴマといったケレンのきかせ方に確かなセンスが光る。毛筆画のような独特の絵柄も話の内容とマッチしているし、キャラの表情や感情の描き方なんかも凄くいい。初期作品とはいえかなり完成された作風だと思う。ちょっと分かりづらくなっている部分はあるんだけど、言葉による説明を最低限に抑え、漫画らしく絵の力で物語を描き切ろうとする姿勢に、自分は好感を持つことができた。
クセの強さ故に好き嫌いがはっきり分かれそうではあるけど、広くに読まれて欲しい作品。や、ホント素晴らしかったです。
- 作者: 黒田硫黄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/12/22
- メディア: コミック
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