クリストファー・プリースト / 古沢嘉通:訳『限りなき夏』

空いた時間にちまちまと読んでました。なかなか面白かったよ。「赤道の時」から始まる後半の《夢幻群島》(ドリーム・アーキペラゴ)シリーズも良かったけど、個人的には前半の「逃走」「リアルタイム・ワールド」の方がさらにツボだった。特に「逃走」の(いい意味での)気持ち悪さが最高。迫り来る戦争の危機と押し寄せる少年の群れ。最後に待ち受ける荒廃の風景。奇妙な味にもほどがある。

限りなき夏 (未来の文学)

限りなき夏 (未来の文学)