ヤマシタトモコ『恋の話がしたい』

ちきしょう、おもしれぇなぁ。俺はこの作者の日常感や空気感の描き方が好き過ぎる。表題作の、携帯電話を使った演出とか憎らしいぐらいに巧い。登場人物達の感情が、丁寧な言葉の積み重ねによって掘り下げられていくのも好ましい。これはこの作品に限らず、ヤマシタ作品全般にいえることだけど。
表題作も素晴らしかったが、読み切り作品『Re:hello』もヤマシタらしい捻りのきいた作品で味わい深い。そして、この話でも携帯電話(携帯メール)が効果的に使われている。いやー、本当に巧いですわ。

恋の話がしたい (マーブルコミックス)

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